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井月について

井月の句碑

 2022年7月現在で、井月句碑は長野県上伊那(伊那市、駒ヶ根市、箕輪町、辰野町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村)・長野市・新潟県長岡市と合わせて74基あります。縁の地やお寺、個人のお宅の庭先にある句碑には、思い思いの句が刻まれています。
 最近建立されたのは、2017年5月の高鳥谷山麓(南福地の田楽座に入る入口)の『落ち栗の座を定めるや窪溜(た)まり』です。(水車店主調べ)

 今後の句碑建立の動向にご期待ください。


駒ヶ根市中沢 蔵澤寺の句碑 (昭和62年 5月建立)
「駒ヶ根に日和(ひより)定めて稲の花」


井月の書


駒ヶ根に日和定めて稲の花
こまがねにひよりさだめていねのはな(季語:稲の花)

伊那ではどこからも西駒ケ岳が望見される。西駒から雨が来る。今日はその駒の峰が晴れて、安定した天気。稲の交配が進んで豊かな実りに。 台風は、立春から210日目、9月1日ころ襲来と昔から恐れられた。今は出穂が早いが昔はそのころが稲の花の時期で警戒を要した。220日も厄日。この句の碑が1987年中沢蔵沢寺にできた。


出典:竹入弘元著:井月の魅力 -その俳句鑑賞-、井上井月顕彰会著:井月真筆集


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